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Heilos 81 50mm f2 f2

Heilos 81

現在のウクライナのアーセナル社にて作られたレンズです

Heilosと言えばロシアレンズやソビエトレンズと呼ばれることも多いかと思いますが今回のレンズは92年製造でソ連解体後に製造されたレンズなので厳密にはウクライナレンズと言う方が正しいかと思われます

そんなことはどうでも良くてロシアレンズってロモグラフィーのイメージなのか色が緑や黄色に転ぶ印象を持っていました

ではなぜ購入したかと言うとニコンのFマウント互換のマウントのレンズだったんです

元はkief-19とか20っていうカメラ用のレンズなんですけどね

というわけで購入したんですがもちろんジャンクです

ジャンク具合

絞りは不動でヘリコイドもジャリジャリしててムラがある状態でした

後玉のコーティングにもが引っ掻いたようなムラのある状態です

分解したところ粘着性の物質で絞り羽根のレバーが固定されていたので除去し、絞り羽根も油染みがあったので綺麗にしました

ヘリコイドも綺麗にし、グリスを塗るというほぼほぼオーバーホールをしたような形です

ついでにf2の解放で絞り羽根が少し顔を出していたのでしっかり調整しました

おそらく前のユーザーが絞り羽根が少し出るのが嫌で調整レバーを固定したんじんじゃないかと思います

ここまで分解して清掃するととても愛着が湧きます

写り

NIKONのD600で使用しました

今回は全てf値解放の写真です

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

全体的にフワッとしています

ハイライト部分が色づいています

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

光が強く当たっている部分は滲みがあり、ピントのピークが正直わからないくらいです

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

明暗のある被写体なんですがコントラストは緩くきつくない印象です

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

先の写真と同じでどことなく優しい印象があります

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

RAW現像で暗部を落とせばコントラストはしっかりつけられます

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

暗部を落とすと立体感が出やすい気がします

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

珍しく人物ですが後ろ姿です

立体感はあるかと思いますがこれもコントラストを少し弄っています

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

ただ距離によっては立体感が出にくいです

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

日陰だと正直面白くないです

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

日差しが当たって滲む感じが良いです

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

周辺が少し歪んでいますが開放なので仕方ないと思うかAPS-C機で使うかって所ですね

Heilos 81 50mm f2 f2
Heilos 81 50mm f2 f2

最後にボケ方ですが若干グルグルボケの傾向があります

まとめ

開放でしか撮っていませんが全体的に優しい描写をする印象でコントラストも低く、RAWの段階では黒潰れはほぼしていなかったと思います

ただ光が当たっている所やハイライトは滲みやすいです

ピントのピークは一眼レフ機のファインダーだと正直わかりません

悪くはないんですがめちゃくちゃ良いというわけでもありません

ただNIKONのFマウントで使えるレンズでは珍しい描写のレンズなのではないかと思います

おまけ

今回開放でしか撮っていないのには理由があり、分解清掃が甘かったのか撮りに出かけたら絞り羽根が粘って開放でしか撮れませんでした

再度分解清掃して今では普通に使えます

ただこのレンズのおかげというか、せいというか開放の撮影も意外と悪くないと思いました

それくらいにはこのレンズは気に入っていますし、人物ポートレートを撮ったら良い感じかもなって思いました

私は面倒なので人物ポートレートは撮りませんけどね

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