AI AF NIKKOR 50mm f1.8D
レンズの詳細はNIKONの公式サイトや千夜一夜を見た方が正しいのでそちらもご覧下さい
レンズ構成は5群6枚で光学の基本設計は1980年発売のレンズなのでコーティングや硝子の材質は変更はあるのかもしれませんがオールドレンズと言っても過言はないかと思います
写り
NIKONのD600で使用してシャープネス関係や色収差関係は弄らずにRAW現像しています
ソフトはDxO Photolabです
それではまずは開放f値のf1.8からです
遠景気味ですがフワッとしていて好きな描写です
色収差がわかりにくいですがもちろん出てます
同じくf1.8ですがプラス方向にRAW現像をしているので特に石畳に色収差が出ているのがわかるかと思います
今度はf1.8での前後のぼけなんですが少し前ぼけに違和感を感じます
後ボケは自然なんですが解放で近接は少し注意が必要かもしれません
近接のf1.8ですが滲みもあり、解放で近接は少し破綻している気がします
f2の近接ですが前ボケはやはり後ボケよりボケている印象です
またf2の近接ですがマクロレンズにf2が必要ない理由がわかるくらいボケています
この写真もf2ですが輪郭のない玉ボケがうるさいくらいに出ます
少し離れた被写体でf2ですがやはり前ボケが気になり始めると違和感を感じます
f2で前ボケが入らないと良い写りをします
適度に柔らかさもあり、シャープで立体感もあります
続いてf4で平面に近いですがシャープさを求めるならもう少し絞った方が良いです
f5.6になると近接でもシャープで良い写りかと思います
別のf5.6です
若干色収差が出ていますがガラス瓶の感じや描写も良いです
f8でも色収差が出ます
あと逆光気味だったのか中央からコントラストが下がった写りになっています
ここからはf11ですがマイクロコントラストを上げています
色収差はほぼ出ないので気になる方はf11まで絞った方が良いです
質感が固めに写るので渋く写りやすい印象です
まとめ
意図しない限りは絞った方が良いと思いますが一枚目のフワッとした感じが好きなので敢えて絞らずに使うのも面白いかと思います
色収差はf8まで絞ればほぼRAW現像で簡単に消せます
f5.6だと意図しない所を消すかもしれません
渋く写りがちなのでただ絞り込んで撮れば良いというわけでもなくイメージを持って絞りを調節した方が良いです
特に気になる点は前ボケが少しボケ過ぎているのか違和感がある点です
前ボケを入れて撮ることはあまりありませんが使う時は気をつけなければいけないと思います